とらいあんぐるハート リリカルおもちゃ箱



初めに
私は2002年発売の とらいあんぐるハート1・2・3 DVD EDITION の方をプレイして
 
そちらを元に書いています。後、私は とらいあんぐるハートシリーズ(特に3)に
 
異常な程に思い入れがあるので、かなり 感情的 になってます。また、ここでは
 
リリカルなのは のみについて書きます。

総評
詳しくは割愛しますが、この作品が世の中に出ていなければ私はエロゲの
 
存在を知らないままであった可能性が高いです。そう言った意味でもこの
 
作品は非常に印象的な作品ですね。作品の内容に関しては、女子小学生が
 
主人公(私の中ではなのはが主人公なので)と言うこの手のエロゲでは
 
珍しいですけが、彼女が主人公だからこそこの作品は良かったと言えると
 
思います。所々視点が変わる場面もありますけどね。とらハ 3 のファン
 
ディスクと言う役目と女子小学生が主人公の純愛一本道エロゲを 1 つに
 
まとめた素晴らしい作品ですので、とらハ 3 が気に入ったなら 絶対
 
買うべきです。まあ、これを読んでいる人はネタバレ前提なので、大抵の
 
人が買っているとは思いますが。

シナリオ
とらハ 3 の主人公である高町恭也の異母妹。高町なのはが、魔法の国から
 
やってきたと少女と出会い、人の心の想い出の中に沈むクリスタルを探す。
 
シナリオの内容としてはこんな感じですが 人の心の想い出の中に沈む
 
言うのが鍵となります。何故なら、人の心の想い出の中に沈むというのは
 
思い出したくない記憶や体験と言った物もあるからです。クリスタルを
 
探す過程でこれらの記憶や体験をなのはと一緒にプレイヤーも見る訳で。
 
それらを見た人物が、とらハ 3 において重要な役割を持っていた人物
 
だったりするので、彼女らの 秘めた想い を見る事によって、とらハ 3 の
 
登場人物に更に愛着がわいたり感情移入が出来るようになると思います。
 
と、同時になのはの心情と成長もこの作品の見どころの 1 つと言えます。
 
なのはの家族は複雑な家系な上に、父親もなのはの母親である桃子さんの
 
お腹の中にいた時に亡くなっています。その当時は家族全員が悲しみに
 
包まれ、様々な問題も起こりました。なのはが生まれた時にはある程度
 
みんな落ち着いていまし、その分の愛情をなのはに注いでなのは自身も
 
それを自覚しており、素直で優しい性格に育ちました。ですがシナリオで
 
多くの人の記憶に触れて、考え、悩み、心が揺れ動きながらも前に進む。
 
この作品はそんななのはの成長の物語でもあると言えると思います。

グラフィック
基本的にとらハ 3 がベースなんで流石に今のグラフィックと比べると
 
大幅に見劣りします。演出面では、とらハ 3 の主人公達が使っていた
 
御神流(正式名称は。とらハ 3 の作品紹介で書いたのでここでは割愛)
 
を今作主人公のなのはの父親でもある士郎が、派手に使って戦闘を繰り
 
広げているので、そこは中々良かったです。それと、立ち絵だけですが
 
恭也と美由希の幼少期が見られたのはうれしかったですね。一枚絵なら
 
リンディがクロノを抱きしめている一枚絵(カラーバージョン)が好き
 
です。やっぱり、あの感動の親子対面でああいった一枚絵を出されると
 
そりゃ好きになりますって。

音楽
これもとらハ 3 からの流用が多いです。涙の誓い のアレンジである
 
遠い約束 なんて悲しいシーンで流されると、もう言葉に出来ない感情が
 
押し寄せてきますから。改めて私がどれだけとらハ 3 が好きなのかを
 
思い知らされました。BGMだと Moon Light や in the bark が
 
割と印象に残っています。どちらも緊張感のある場面で流れていたので。

キャラクター
クロノとリンディぐらいですね。純粋な新規キャラクターは。一応士郎も
 
そう言ってもいいのかもしれませんが。キャラクターの見どころとしては
 
士郎と桃子の馴れ初めとなのはとクロノの少しずつ近づいていく関係性と
 
ですね。なのはとクロノのやり取りは初々しくて お前ら小学生かよ って
 
突っ込みを入れたいですけど、よく考えたらなのはは小学三年生でしたね。
 
クロノも同い年でしたし。最初はお友達から始まって徐々に距離を縮め
 
互いに好きになっていく、あの過程は見ていて初々しかったです。まあ
 
色々とややこしい事情もありましたけど、そこは突っ込んじゃダメです。
 
士郎と桃子の馴れ初めも良かったですね。とらハ 3 の時点で、桃子が
 
どんな女性かは理解していたつもりでしたけど、その認識を改めました。
 
悲しい事があっても幸せそうにああやって笑っていられるのは、心から
 
愛した士郎との約束があったからこそ。そして、例え血のつながりが
 
なくたって桃子は恭也と美由希の母親なんだと、改めて思い知らされ
 
ました。士郎も士郎なりに恭也と美由希の事を大切に思っていた事を
 
知る事ができたので満足しています。しかし、改めて高町家の 家族愛
 
絆の強さ はすごいですね。すごい以外にもっと適切な言葉が浮かんで
 
こない私の語彙力を恨みたいです。それ以外のキャラクターについても
 
過去の記憶を含めていいシーンがたくさんあったので、ますます好きに
 
なりました。この作品は過去の登場人物を、更に好きにさせるような
 
話が盛りだくさんで、まだまだ書きたいキャラクターもいるんですけど
 
今回はとりあえずこれで終わりにします。

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